ロープが傷んでた個所があったので、もったいない気にはなるのですが、命あってのもの。約2ヒロ分カットしてみました。ついでに外皮の中身の構造も知りたくて、切り落としたロープにメスを入れてみました。感想は案外簡単なもの(もっと複雑に繊維の種類が出てくると思っていた)でした。
これを見てすぐに、こりゃダメだとお分かりの方がいらっしゃると思いますが、一見外皮が破れてるだけの如くですが、このようにロープ自体の復元力が無く、折り曲げたらそのままの状態。おそらく中の繊維も切れてる?ものと思われます。
切断面はこうです。傷が入った5cm手前を切って見ましたが、いたってシンプルです。そこで芯と思われるナイロンのテープが出てきました。
今回のロープは【ベアール】10.5mmトップガン50Mドライカバー??だったと思いますが、芯にはこんな文字がありました。まず、UIAA(国際山岳連盟)規格に適合してると言う事と、CE(ヨーロッパ規格適合)両方に適合している事らしいです。ですが(1)と(0120)は何ぞや??どうやら調べ方が悪いようで、結局わかりませんでした。
次に外皮をはがして見ました。すると中の芯はツイストした繊維が9本。また外皮と中の芯間に、接着芯が出て来ました(写真ではゴミのように写ってるもの)。構造は大きく分けて3構造からなるようです。カタログを見ると「ユニコア製法」と言うらしく、万が一外皮が破断しても、内芯とのズレが起きにくくなっている様です。
10.5mmは9本からの内芯ですが、径が小さくなると本数も違ってくるんでしょうね。そして、ナイロンのテープとオレンジの繊維が出て来ました。どこかのウエブでありましたが、これに巻き付けて行くような事が記載されていました。
そして肝心の外皮が破れている部分(白のツイストした繊維の下から約1cm~2cmの所)をそっと剥がして見ますと・・・ん??あれ??一見、どこも悪くないようですが・・・。内芯までは傷んでなかったのか?見落としているのか?結局わかりませんでした。
ですが、万が一を考えると、早め早めの判断が、限りある命を救う事になりますので、やって良かった思います。またロープの構造も知る事で何かの役に立てばと思う所です。
余談ですが、実はロープの柄を見ると思い出すのが・・・
「飾り巻き」と言われるロッド(釣り竿に施す飾り)を思い出します。
私が持っている愛着のあるロッドには無理してでもこれを巻いたものです。
この柄もロープの柄も、どちらもテンションが上がる柄です(笑)
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