小粋な山



世界遺産認定の「大森銀山」のすぐ近くに位置し、三瓶からから見据えると山の塊がいくつか見える。そんな500~700m山塊の中では一際目立つ山がある。それが今回計画した「大江高山」808m。尖峰会の皆さんは、以前何度か登頂されているが、私は初めてだった。3つのルートがあるらしいが、一つは古道の為、今回はメンバー的にも見送り、飯谷と山田コースで届を出した。前評判では中々の急登で、雨が降れば困難を強いられ、話を聞けば聞くほど、小さいながらもスパイスの効いた小生意気な山と想像できた。

当初の計画は飯谷コースから山田コースへの届を出したが、前日の雨と当日の雨の予報が悪く、山田コースピストンとして出発する。(車酔いの彼女たちテンションが低すぎる)



ここは登山口の看板がある。



いよいよ舗装が終わる地点。今回は雨が降り出した場合の事も考えて、フィックスロープやツェルト、水も彼女たちのを合わせて4.5㍑、色々ザックに詰め込んで、見た目は歩荷的?な大げさな姿になった。10k弱くらいか?



途中、林道整備でピンクテープが多く、何を示してるのか?解りずらいので、注意が必要。林道と登山道がクロスする個所は、登山者の為にトラロープが張られているので安心だ。



整備があまりなく、落ち葉に隠された進みちは、所々で確認をする作業が入り歩いていても気持ちが良い。



段々と傾斜がキツクなってくるが、まだ彼女達も楽しんでいる。



6合目の展望はよく、南東の山々と山田地区辺りが見え、とても気持ちが良かった。この頃になると予報と裏腹に晴れ間が続くようになった来た。晴れの日登山と言うものを忘れそうになっていた私には「登山ってこんなに気持ちいいのか!」と晴の日登山を楽しんだ。



やっと尾根に出る。所々でススキや笹薮があるが、季節的に軽いもので、教えられていたほどではなかった。



尾根にある小さなピークの雑木の間からは、日本海が展望できる。残念ながら島根半島は見えなかったが、恐らく空気の良い時など、隠岐の国まで見えるに違いない。



779ピークが山頂だと思っていた二人は、この看板で戦意喪失になりかけていた・・・。だが、お構いなしで進んでいると、ブーイングも聞こえなくなった。景色と天候のお陰なのか・・・。



最終のコルへ、あとは登り返すのみ。



11:42 808m大江高山の山頂へ到着。2時間と10分を掛けて登頂した。



たっぷりと食事休憩をとる。持参したツェルトをターフにして「おもてなし」。ここで下山ルートを検討する。今日はピストンでやるはずだったが、当初計画の飯谷コースもこの感じだと、ぬかるんだルートもないと思い、下山で難所(ほぼ崖)を通過するリスクもあるが、彼女達の元気具合も申し分ない。どうだ?と聞いたら、「早く降りれるんだったら、近い方がいい!」と・・あの~難所なんですけど・・・(-_-;)「まぁ、ダメそうならロープ出すか」と思い、12:45出発。



三瓶さんが展望できる場所で。



古道の伊勢階コース分岐を飯谷に向けて降り始めるとすぐに傾斜がキツクなる。



ずり落ちればヤバいが、ゆっくりと確実に下りればなんて事はないが、最善の注意を促し、フォローをする。だが、絶え間なく山々に響き渡る笑い声・・・今回で一番盛り上がった場所となった。



滑り台状態・・・。



熊も寄せ付けない奇声を上げる二人(笑)



辛いやら楽しいやら・・・。



神社近くまでくれば、一安心。楽しいルートでした。



14:06無事に下山。約1時間10分お疲れ様でした。



大江高山と下山ルート



14:43分駐車場へ到着し今回のトレッキングは終了。手前の山の尾根に付き、奥の高山へ登頂し下山するのが今回のルートでした。雨予報にもかかわらず、付き合ってくれた二人に感謝です。






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