歩荷で蒜山三座



夏の遠征もいよいよ近づき、準備品もおおよそ完了に近づいた。だが体力と言う重要な準備品が足りていないようで心配。クライミングばかりに集中してしまったので、5月の恐羅漢山以来、ろくに山を歩いていない。大いに不安がよぎるので、とりあえず長距離ルートで適当な山は?と言う事で蒜山三座を20㎏の荷を11㎞歩く計画を立てた。以前違う山では20数㎏をチェレンジした時には、途中で我慢できず、荷を減らした。今回も不安でいっぱいだが、相方のY田さんもそれに向かわれるという事で、22歳も年上の先輩に負けておられないと意地での訓練だった。

写真はロストアローからリコールが掛かってる「バリアント」ヒモの部分が劣化して切れてしまうらしい。これで引退させようか悩み中。思い出の詰まったザック。雪崩に一緒に流されたザック。数々山行を共に歩いたザックなので、見た目が良ければこのまま使い続けようか迷う所。
今回はこれに水をポリタンクに入れ、合計で19.5㎏でスタート。




08:00 Y田さんは、ガチな装備・荷物で20㎏。疲れても装備は水の様に捨てられない訳で、本気度が伝わる。




08:50 見晴らしの良い場所に到着。山頂はガスに覆われ時折吹く風が心地よい。この辺りは余裕もあり、快調に歩く事ができた。





08:59 下蒜山まで平均タイムが40分だそうだ。とても平均タイムで歩ける自身はないが、何とか遠征地の想定で順調に歩いてる感じ。その後、地獄のような鎖場や急斜面を根気強く歩くのだった。





09:57 約1時間で下蒜山に到着・・・。10分遅れで到着だが、気持ちはそれでも十分なくらいだった。なんせ下蒜山の急登は堪えた・・・。




時折晴れ間ものぞく天候で助かった。ピーカンだったらどうなってた事だろう(笑)





今回はアイゼンとアプローチシューズの相性もテストしようという事で、終始枯葉のワカンのようないで立ちに。岩場ではドライツーリングさながらの登りもあり、テクニカルに歩いた。




二人共こまめにエネルギー補充をし、三座を妥協する事なく、終えられる事を考える。




アイゼンが落ち葉に刺さり、時折つまずき、肩の荷も重く、いつもの下りと訳が違う・・。




中蒜山頂上までの道のり長し・・・。この天候で本当に救われた。




12:05 中蒜山避難小屋到着。汗でびしょびしょだ。ここで30分の昼休憩を取った。しかし今回はブヨがいない代わりに、アブが終始周りを飛び回り、4か所も刺されかゆくてかゆくて仕方がない。





あと一座、上蒜山に向けて登り詰める。しかしY田さんの底力はすさまじい、後ろから見ている姿は、大きなザックを背負うマッチョな男性を想像してしまうが、よく見れば痩せ型のクライマー体系。御年70歳には到底見えない。それか、50歳前の、私の体力が極端にないのか??恐るべし70歳!!





13:49 アイゼンが外れる事2回(笑)上蒜山に立つことが出来た。私はすでにザックの肩ベルトが擦れ両肩が悲鳴を上げ、モモが悲鳴を上げ、靴ズレを起こしかかとから流血。だが荷を減らす事なくここまで来れた。




お茶目なY田さん。




ヘロヘロな私。




そして長い長い坂道と縦走を終え、一息つく。その後駐車場まで総距離11㎞、歩いて歩いて、歩き倒した感が満載。今回の訓練を終えた。久しぶりに歩いたが、何とか二人ともやり遂げる事が出来、満足な山行になった。お疲れ様でした!


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