鳥取県伯耆大山【三本槍沢】マルテツ



3月30日、一ヶ月ぶりの大山へ、しんちゃん、新婚のガッキーと3人で向かった。今年の厳冬期は厳しかった。雪が安定しなく行ける所も行けずじまいで、不発な気落ちでいっぱいに終わった。今回は残雪を求めて、東壁へ行く計画を立てて見た。一昨年と昨年4月の前半に「三本槍沢の中ノ沢」をやって以来、残雪を楽しむ場所として、今回も向かう事にした。ところが、「雪が少ない、天気が宜しくない、朝から気温が高すぎる」の3拍子揃った状況。「水曜日悪天候説」が発揮される日となった。結果を先に言えばまた撤退、マルテツとなった。


06:00南光河原スタート~08:40上宝珠超

(その後マルテツ)


06:00 風が強い中、宝珠尾根を目指しスタート。今にも雨が落ちてきてそうな空模様。

宝珠尾根に上がると、上宝珠沢から弥山沢の間はサッカーボールくらいの岩がどんどん落ちてくる。時折、雷かと思うくらい轟と共に崩落する場面がある。風もおそらく15m~20mは吹いている。南西の風が吹くという事は、三本槍沢は風裏になるが、この風なら巻き返しも凄まじいと想像が出来る。

雪が多くなってきたので、ここで念の為アイゼンを付ける。

屏風岩

上宝珠超で今後を検討する。15mの風が相変わらず強く、今後振子沢を降りたとしても、地獄谷の遡上と、三本槍沢周辺の落石の危険性が高いと判断。しかも縦走路に上がる為に上宝珠尾根の東側ルンゼを登るつもりだが、ここもビュンビュン握りこぶしくらいの岩がもの凄い勢いで向かってくる。その結果ユートピアまでとして、残念だがマルテツにした。

雪質はもちろん悪く略シャーベット状態。だがせっかくなので、ユートピア小屋で昼食を取る事にした。

所が、ユートピアへ向かう為上宝珠尾根東側ルンゼからの落石がひどすぎる。やっとの思いで一人づつ渡ったが、この先剣谷もあるので、無理してもつまらない。ここで諦める。。。※【写真は上からの落石を後者が確認して、一人づつ渡る図。30秒毎に数個落ちてくる。ピッケルをバットにして打ってやろうと考えるが、自打球を受けたらヤバイのでやめておく(笑)】

上宝珠超を下った先に剣谷と繋がる場所がある。三鈷峰西壁通過があるが、そこへ降りてみたものの、やはり状況が悪く、すぐに宝珠尾根に登り返す。


この上の尾根は、厳冬期は巻く場合が多い所、そこを登り返す。しんちゃんが先頭。

続いてガッキーも。

時間も09:50とまだまだあるので、アックスビレイなどやトップとセカンド役割など含め、ロープワークの練習も行った。

何度も何度も繰り返しやる、体に覚えさせるまでやる事で、今後に行きて来ると思う。





そして、大山寺を過ぎた辺りから、大雨となる。しかも雷付きである(笑)。早々に撤退を決めて良かった良かった。

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