開拓心を持って



島根県・奥出雲町【鯛ノ巣山・厳冬期登山】
1月21日 参加者:2名

(参考タイム)

登山口駐車場スタート  07:30

目指す尾根に付く    08:05

尾根のコル到着     10:20

山頂到着 休憩     10:51

下山          13:10         


冬の奥出雲では殆どの山が雪に覆われ、普段薮で歩けないルートも、雪が積もれば歩行可能となる。そんな冬山に挑むのもこれまた楽しい。ルートが示されない場所を、地理院の地図にポイントを打ちながら尾根や沢、等高線の幅や距離をイメージする。そんな作業が楽しく行えるのもこの時期ならではの作業だ。正式登山ルートではない所を、自分で開拓するように進んで行く事はたとえ低山でも実に楽しく感じる事が出来る。

今回は2年前の積雪期に時間切れで登頂出来なかった、奥出雲の阿井にある「鯛ノ巣山」のバリエーションルートを相棒ワルと二人で行った。だが昨晩が大荒れの天気で中止にするか迷う所でもあった。所が日が変わる頃には納まって来たようで実行する運びとなる。

駐車場に到着する。案の定除雪されてなく、60㎝あまりの積雪がある。まずは車で除雪作業となった。(※4WDの車しか入れないと思います)



07:30 まずは登山口まで舗装道路を行くが、昨晩の積雪が思いの外少なくスネ辺りまでですむ。



ハードシェルを自宅に忘れたワルは見るからに寒そうな格好で登り始める。だが天候が崩れればフリースも二枚あるからと言う事で続行となる。




正式登山道をしばらく行くと、前回の尾根を目指して登りあがる。




ここも急な斜面だが、心配していた雪崩も起きそうにないので極力木々の間を詰め上がる。




急登な尾根を上がると左手の斜面に植林が現れる。この植林帯を覚えておくと、どこの山でも役に立ち、迷う事無く目的地に導いてくれる。地理院の地図にも記号で記載されているので、自分の位置もわかりやすい。




前回は一度トラバースして向かって左側を登ったが、今回はこの杉林をまっすぐ直登する。今回一番の斜面だった。



クタクタになりながらテラスに到着。ここで息を整える。




先程のテラスを左に舵をとり、比較的左側が切り立った尾根に出ると藪が待っている。前回はこの辺りで時間切れを起こし、引き返したが今回はその心配はない。




ここの雪庇が心配だったが、今回は雪庇らしいものがなく、比較的安全に通過できる。




すると膝上までの積雪で、しかも再び斜面もきつくなる。木々を踏むとワカンが滑り、登りにくい。だが比較的木々のないルンゼを上がる事は雪崩の危険性もある為、登り難くても前者を選択。




進んだ距離の割には時間がかなり掛かって居る事に気づくと、疲れがどっと出てくる。



何度も何度も足を滑らせ、倒れ込み、ふらふら状態になりながらも、何とか稜線沿いのコルへ残す所70mとなる。



青空が広がるコルへ到着。なんとも気持ちの良い景色が広がる。予定時間を20分遅れるが、残す所稜線に向かい鯛ノ巣登頂となる。



かまぼこ状の道を進む。時折木々の間から見える景色が疲れを吹き飛ばすように感じる。




空を見上げると素晴らしい空間が広がる・・・




内尾谷からの猿政山がくっきりと見える。



吹き溜まりはご覧のラッセル・・・ワカンを履いてるようには思えないハマリ具合だった。




もう少しで登頂




10:51 3時間20分、予定タイムを20分も遅れるが、無事に登頂できた。



下阿井を背景に。その後おにぎりを食べ、早々に下山する。夕方からの予定もあり当初はコーモリ岩コースで下山予定を考えていたが、ピストンで降りる事にする。帰りは1時間5分で駐車場に到着。そんな事なら山頂で食事を摂れば良かった。







(鯛ノ巣山から下阿井地区を望む)





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