春山を感じて・・・



今年の大山は雪が多いような気がする。昨年の秋に甲ヶ山を歩いている時、ナナカマドの実が多く、大雪を想像させてくれたのを思い出した。クライミングばかりやってると、どうも歩きの体力が衰えを感じてしまうので、予定している遠征を想定したルートをY田さんとトレッキングに出かけた。

香取~大休峠~矢筈ヶ山(結果は時間切れ矢筈の手前のピークまで)

07:00 香取駐車場スタート

10:03 大休峠

11:48 矢筈手前ピーク

15:00 休憩後駐車場へ




雪解けが進みアスファルトも見えだしているが、それでもアスファルトの積雪が40~50㎝ある所もまだまだある。今回はY田さんは約20㌔近くの歩荷だそうだ・・・。私はおそらく7㌔くらい。




夏の甲川への、いくつかあるアプローチ付近に来ればガードレールを超える積雪になる。




適当に方向を定めて香取分岐の白ポール付近へ到着。完全にワカンなしでは苦労しそうな個所。



自然歩道へ出ると、始めは登山道どおりに進んでいたが、少し高度を上げ雪山ならではのルートを歩いて見る。



時折、古い踏み跡と山スキーの跡がある。GPSを確認しつつ中継点を見失わないようにする。
しかしこの時期は周りの景色が確認しやすく(ガスったら別)尾根や山が丸見えなので位置関係が解りやすい。それを確認しながら歩くのも楽しかった。



野田ヶ山直下の大谷を超える図。



段々と通常登山道に高度を下げ、大休峠へ近づいてくる。本日目指すはあの山。



避難小屋で小休止後、すぐに尾根に付く。終始曇りだが、雲は高くガスる事はなさそうだった。



烏が山と烏谷。



大山東壁と烏ヶ山を後ろに高度を上げて行く。



急登の始まり。登ってて楽しいが、やはりキツイ。しかもY田さんのペースが上がらない。前を行く私は、ある程度高度を上げてから、このピークを巻く事も考えたが、雪解けのトラバースも気持ちが悪いので、ここを通過する。20㌔の歩荷の苦しさが一番伝わった個所だった。



ゆっくりだが確実に一歩一歩進んで行く。



一足先にピーク付近のなだらかな斜面に到着。Y田さんが来るのを待つ。写真で分かるように向こうは切れ落ちている。



待つ間、写真を撮る。



ユートピア



クラックも数か所確認できた。



するとハッと気づいた・・・それにしても遅い・・・。何かトラブルがあったのでは??と。大慌てで急斜面の所まで戻って、大声で名前を呼んでみる。するとやはり重量オーバーのせいか、脚がつって休憩を入れている所だった・・・一安心。



なんとか傾斜の緩い所まで上がってもらい、時間も予定時間よりオーバー、矢筈を諦める事を提案。Y田さんの性格から「先に行け!」と言われるだろうなと想像していたが、やはりだった(笑)。「こんな時(トラブル時)に別行動をするとろくな事がありませんから」と伝えるとすぐに分かってもらえた。



あと30分も歩けば到着するだろうけど、ここで引き返した。だが目標ピークよりも20㌔のザックを背負って5時間歩行と言う目標は達成され良かった。



70歳とは思えないガッツのY田さん!



下山はバックステップで。



大休峠で食事後、15:00頃に駐車場へ無事到着。距離にして12キロ、重いザックを担ぎあげられたタフさに驚きだった。




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