雪彦山 マルチピッチクライミング



兵庫県姫路市にある「雪彦山」の不行岳北壁・中央ルート(温故知新)へ初マルチを経験する。天気にも恵まれ気温も程よく、終始快適に登れるこの日だった。実は先月も計画していたが、雨にたたられ延期になったので、やっと願いがかなった。この日までに一応自分なりに下調べをした中で、果たして自分の実力で完登できるのか??大きな事故のレポートを読むと尚更不安になったり。未知の世界へ向かう時はいつも不安になる。だが一応、講習会や岩登りレッスンを繰り返しする事で、段々とその不安は取り払われてきた。近頃クライミングもやっと成果が出て来た?感じがするので、向かう気持ちになった。

※(今回のルート手書きなので間違っている個所もあるかもしれません。)






06:30に松江を出発し、09:00には駐車場へ到着。休憩は入れず、2時間半で到着。待ち合わせ場所には、I垣さんがすでに到着されていたので早々に準備して出発した。

登山口には一般道のルートマップがあるが、事故が多く、一般登山道でも気が抜けない感じが漂っていた。(看板にもあるように何かあった場合ポイントマップ番号を連絡するようだ)




ここは有名な地蔵岳ルートの取り付き。今回はここを左に向かう。




草付のルートを進むと沢(枯沢)を渡る。




10:03 しばらくすると1P目、IV級のビレイ地点へ到着。ここでクライミング開始となる。スラブらしいが開始早々の垂直の壁やバンドに驚き、イメ・トレに励んでいると、I垣さんから「ハイ・これ結んで!」の声に何を考えたのか慌てて、ダブルロープの端をエイトノットで結んでしまうと、「何しとんね~ん!!」と言わんばかり、こっぴどく叱られながらスタートとなった(反省)集中力が足りませんね。。。




1Pの終了点。Y田さんは余裕のクライミング。私も難なくここは乗り越える事ができた。




次に2P、Ⅲ級の短い25m程の草付きルート。足を滑らさないように注意すればここも難なく上がれる。




3P目、Ⅳ級のチムニー(写真より右側にある)の横のフェイス?カンテをよじ登る。ここの上部はホールドも小さく少々緊張した。




ここを抜けるといよいよ「温故知新」ルートの始まり。




4P、温故知新ルートの始まりの図。5.10aで登り応えもあるので、手から汗がじわじわと吹きだして来た。ところで終了点の構築も色々と勉強させてもらえた。リードの構築はもちろんだが、セカンドやサードや、次のピッチへの方向などなど盗ませて頂いた。後はケースバイケースで応用力がいると思うが、それは経験でしかないのかもしれない。




出だしの足元は岩が脆く、落とさないように緊張の連続だった。草や木があるが、登って行くほど少なくなる。




5P目、このルートが今回の核心で5.10b。




出だしは難なく、途中でムーブも出てきたりホールドも今までより少な目に感じた。ホールドを探してモタモタとしていると腕がパンプ気味になり、セカンドだったが落ちたくなかったので、セルフをとり休憩を入れた。。。




6P目、5.10aで、少し行くとかぶり気味で腕に堪えたが、ここもセルフで回避。。。もう少し足で登れば疲れる事はなかったと思うが、終始興奮気味なクライミングで自分を忘れてしまった感じも受けた。冷静になれるにはもう少し訓練が必要に感じた。




Y田先生は下から見上げていると、キレイなクライムで安心して見れるのだが、私はと言うと、まだまだ手登りが多く、すぐに腕にくる。まだまだ反省の登りであった。




終了点へ到着。なんともいい景色で、ホッと一息つくや否や、早々に7P目に向かう。




地蔵岳に人がいた。






7ピッチ目へ向けてスタート。ここは草が出てくるが難なく行ける。




14:00頃、不行岳ドームに到着。ここで食事を取る。しばし休憩。




休憩後、ドームから大天井岳のコルへ降りて、この斜面を登る。下部に黄色い残置のスリングがあるが、ここが今回の一番の核心らしい・・・少々かぶって、ホールドがない・・・。




I垣さん、安定のクライム。さすがです・・・。




Y田さんも、強い強い。少々手こずった場面もあったが、さすがでした。
私は??もちろん最初から黄色いヒモです・・・ハイ。




お疲れ様でした。しばらく歩くと大天井岳登頂出来ました。ここも景色が良く素晴らしい山でした。




剣の源次郎より、カニの横ばいが怖い・・・なんていいますが、下山もなかなかのルートです。間違って落ちればアウトですね、ここは。




事故も多いはずですね。




最後に地蔵岳の北壁を眺め、いくつかのルートを想像しながら、休憩を取り。駐車場に到着したのが16:00頃でした。今回もI垣さん、Y田さん、ありがとうございました。

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