熊山と言われる山々の縦走



今回は「琴引から大万木までの縦走」約15㌔の島根県の山々でも長いコース。しかも全国的にも熊ブームで、ここ飯南町でも熊の目撃情報が数ある山域で、看板も「熊注意」と数多く設置されている。また、数年前はさらに毛無山と鯛ノ巣山(約22㌔)をプラスするコースをやったが、今回は大万木山までとする。短くしただけでは芸がないので、ちょっとした目標を掲げての登山となる。07:15にスキー場駐車場をスタートしたが、ちょっとしたトラブルで07:30スタートになった(-_-;)。。参加者は、Mさん、Kさん私の3名。

今回の自分の課題は遠征に向けての体力作りで、ポリタンクに入れた水を(合計重量21㌔強)行ける所まで歩荷をする事、そしてKさんを完歩してもらう事。だがKさんに関しては、心配をよそに最初っから最後までまったく心配する事もなく、むしろ前を行く私の方が、あおられながらの山行になった。そして、登山道は所々冬の爪痕が残っており、水分の多い山は少々歩き辛い。また、とにかく汗をかき、体の水分が物凄い勢いで奪われる。そしてここから先は歩行の遅い私を後方にして、Mさんリードで登ってもらう。脚がパンパン張り、ショルダーベルトがくい込み、汗も滝のように流れ落ちる。Mさんがいるので安心して先は任せられるが、自分の遅れ具合が半端ない。



08:40登頂、やはりタイムがかなり遅い・・・これで遠征を熟せるのか?先行き不安になる。無念だったが、ここで20㌔は断念、約6㍑の水を減らす事にした。14㌔~15㌔の重量で大万木山に向かう事になる。



琴引から草の城間はかなり起伏もあり、蒸し暑い日にはブヨもわんさか居るので、数か所やられる。かゆくてかゆくてたまらないが、我慢で進む。時間的にも草の城峠で昼休憩をとることにする。登山道も草刈りされ、歩きやすい。



和恵への分岐近くだったと思う。表情からも少々疲労がうかがえるが、Kさん本当にタフマンだ、人生初の15㌔登山で、今までは学校の遠足程度しか山には踏み入れた事がないらしい(笑)。終始後方よりあおられてる感じがした(笑)。さすが元国体選手!!Mさんは余裕な足どりで後方より、唯一の熊鈴を鳴らしながら支援してくれました。



草の城峠で休憩後、縦走路を行くと、林道と平行して進む個所があるが、二人ともこれにはびっくり!(笑)まさかの舗装路と登山道のコラボレーション(笑)大万木山まで車で行けるんじゃないかと、錯覚するくらいだった。

看板表示は確か「大万木まで2.6㌔」とあったが、目測はまだまだほど遠く感じられる。この辺りから三人の会話の中で、「残りなんぼ?あと〇〇㌔だ!」とやたら残りを気にするようになる(笑)私も足が悲鳴を上げ始め、ショルダーベルトが痛くて痛く仕方ない。だが、この先には地獄の階段が待ち構えていた。いくら登っても終わらない、地獄のような階段で、登る私達も凄いが?これを作った人も凄い!いったい何段あるんだと、半分やけ気味に一歩一歩足を上げていく・・・。この階段には本当最後のエネルギーを費やし、苦労した。さすがのMさんもしんどそうだった。



なんとか、地獄の階段をクリアし、またまた歩きやすい縦走路が始まると、ついに肩付近にある展望台に出た。向こうには(写真左)琴引山とスキー場らしき建物が見え、頓原の街並みもきれいに見える。山頂まで残す所あと約1キロ、先ほどまで歩いていた縦走路を顧みると随分と遠くまで来た感覚になる。



しばらく景色を眺め、残りあとわずかの縦走路を考える。



14:44、約7時間と10分、前回はここまで4時間45分、休憩時間がなかった分と歩荷をしなかった分の差が現れたのか・・・。前回よりもかなり疲労感があり、くたびれた。そして2.5㌔の下りがこの後あると思うと、かなり疲労感が増してきた(笑)このまま遠征に行けるはずがなく、やはりたまに歩かなければ体力が落ちてしまいそうな気がした。クライミングばかりやっていたので、少々反省した。



そして休憩後、下山開始。全行程を完了した。タイムは約8時間50分・・・。少々時間をかけ過ぎたが、今日のような天候なら仕方がないのか?Kさん、Mさんの方が私より元気だった。ここは長く歩くトレーニングには丁度いいかもしれない。皆さんも如何でしょう。

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