鳥取県伯耆大山【香取~妖精の滝~大休峠】



5月1日、連休がスタートする。普段休みの合わないミツオさんに誘われて、大山で「一度も行った事がない場所に行ってみたい!」と提案を受けた。自分もそれならばと、色々考えたが思いつく場所は少々ロープワークが必要な場所。もうちょっと経験を積んでもらい(^^ゞ島根半島でロープワークとクライミングをやってからと・・・変更させてもらった。続いて思いついた場所は、昨年、新庄司ヶ滝と妖精の滝から杣道と抜け、まんまと間違いの道を突き進み(笑)えらい思いをしながら引き返した道。間違えたその後、甲川上流で時間切れとなり玉砕した道を繋ぐ事にした。甲川と大休峠の関係性が知りたくて、いつかは頭の地図にインプットしてやると思っていた。やっとその日が来たのであった。

(ルートは以下の通り)

07:38香取(源蔵滝)上部あたりに駐車しスタート

08:23甲川(白ポール)~08:55新庄司ヶ滝(妖精の滝)~

10:31杣道(五右衛門風呂釜)10:33再度甲川遡上

12:05大休峠到着・休憩約30分(ここでオプション追加↓)

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13:20矢筈ヶ山~14:20甲ヶ山~15:41甲川(白ポール)へ再び

16:40駐車場着



いつもの駐車場からスタートした。天気も良く、清々しい一日になりそうだ。



歩道はそれほど草も葉も多くなく、周りの地形を見ながら進むのに丁度よく、楽しさが倍増した。




この別れで今、向いてる方向の事もミツオさんに説明する。



特徴的な杉林を抜けると、甲川に降りる道がある。先日の雨で道がぬかるみ、トラロープを使わなければ少々難儀を強いられた。



白ポールのある甲川十字路分岐に出る。ここからは上流に向かって沢歩きだ。夏の甲川の話や事故の話、分岐がどこへ向かうのかなどなど、周りの景色を見ながら進んで行く。



ミツオさん曰く、無理して岩を行かず、靴がぬれない程度にジャバジャバと水に入りながら進んだ方がよいらしい。(本人、田中陽気氏がテレビでそう言ってた!)と。



早々にゴルジュが現れた。結構こんな場所は普段の歩きと違ってテクニカルで楽しいのだろう。思わずピースサイン!



当初は雪渓に苦労するだろう・・・と思って進んだが、一向に雪が出ない。結局雪を確認したのは少しだけ、歩行に全く関係がないほど、進む事んで新・庄司ヶ滝に到着。



この岸壁?には毎回驚かせられる。(昨年秋ごろにはなかった大きな岩が崩れていた個所が、手前にあった)土に水分もあるので、そんな所は早々に通過する。




少し戻って、次は妖精の滝、昔の庄司ヶ滝と妖精の滝が現れる。



ここは念のためロープを出して、万が一の事を予測し行動してみる。妖精の滝岩は苔とスリップしやすい滝が数段ある。それを抜けると、なんとも足場の悪いズルズルな斜面があるので合計3Pで滝上部へ抜けた。



1Pを終えた所。



その後、杣道へ一旦出るが、すぐに谷へ下降すると、妖精の滝の上部の沢へ出る。突き当たった尾根をもう一つ越えると新・庄司ヶ滝上部(甲川)へ降り立つ。そこには五右衛門風呂があり、こんな奥深い場所でも杣人の歴史を感じる事が出来る。




いくつか分岐があるが、大休峠へ向かって舵を取ると、いくつか小滝が現れる。昨年引き返した美しい滝も通過し、分岐の奥に5段くらいだろうか?小滝が連打されていた。写真で見るとわかり辛いが、2段目からは注意が必要な滝だった。



写真が前後してしまってるようだが、確か5段目(最終)くらいの滝だったと思う。ここは正面を突破した方がいいと思い正面を行った。沢靴履いていれば何てことない場所だが、スリップには注意した。




フォローなしで滑る登山靴で慎重に1段目をクリアした。



所が二段目・・・補助ロープを出して早々にワンドにチャポン!!ロープを引き過ぎても上り辛いかな?と思った一瞬だった。膝までの深さで良かった(笑)





ゴアテックスがあだとなり?中々水が抜けず、歩くとクチュクチュ言いながら歩き続ける。





緩やかな沢になったので、補助ロープは回収した。




地形図を読みながら方向を定め、なかば半信半疑であったが、自分を信じて、進む方向を決める。この辺りで以前友人から教わった、いつ出るかわからない強烈藪漕を想像し始める・・・。



2俣に見えるが実は3俣(写真にはないが左手奥にある)、携帯GPSの地形図もここが特徴的な場所だった。しばらくあっちを見たりこっちを見たり、観察すると、何となく右俣だと思い、画面右へ向かう。(目印は中俣の頭上にある倒木)



高度を上げ、右にルートが傾くと、なんと行き止まり・・・地形図にはもちろんない。左から行けばフリーも出来なくないかな?と考えもしたが、ここは少し下って右を高巻く事にした。



傾斜はそれでもあるが、比較的足場は良く、すぐに高巻き出来る



この時期の藪で苦労する事無く行けた。



元の沢へ降り立つと、またもや分岐。GPSで現在地を確認するとあと数十メートル。左の俣が小屋に近いので、そちらを選択。




終わりが近づくにつれ、藪の景色がよぎるが、一向に出て来ない・・・



すると、やはり現れた・・・固くうねっている藪が・・・と思った瞬間。数メートルで終わった(笑)思いのほか二人とも拍子抜け!「えっ!?終わりですか!!」思わず叫ぶ。



ど~ん!!どんぴしゃ!!ガッキーには悪いが、一度玉砕したルートを何とか自分達の力で達成!!(大げさか・笑)でもこれほど嬉しい事はなかった。しかも聞いていた激藪なんて、赤滝の谷から甲ヶ山への藪に比べるとスポ少とメジャーリーガーの違い(笑)偶然セレクトした分岐が良かったのかわからないが、本日の目標は達成した。




(前回撤退した場所からやっと繋がった、大金星!嬉しさあまり握手の図)





【 休憩中オプション追加となった・・・ 】

その後、大休峠で食事を取っていると、光男さんから提案が・・・「まだ予定時間が1時間もあるけど、秋の遠征に備えて、「もうイッチョ行くかや!?」「どこにですか!?」登山届を出してる分、少々悩んだが、正規のルートだし、二人なら時間はあるなと判断。休憩もそこそこにして、矢筈へ向かった・・・。




今までの景色と全然違い、山を歩いてる感じを受けるルート。天候もよく適度に風もあり絶好のトレッキング日和だ。



矢筈山頂へ



沢もいいがピークもこれくらい晴れたら、テンションもあがる・・。いつも吹雪か雨模様の登山を強いられてる自分にとっては、改めて山の景色のありがたさを感じずにはおれなかった(笑)





もちろん休憩もなしで次に向かう。あくまでトレーニングだという事を忘れない為に。





小矢筈



甲ヶ山の岩場



こんな場所を歩くと、早く遠征に行きたくなる。そう言えばバックにそびえる激藪をガッキーと彷徨ったな・・・と思い出す。



甲ヶ山登頂。先程さまよった甲川のルートを見る事が出来る(林の中だが)。




ゴジラへ。ここを通過して白ポールが倒れている分岐がある。そこを左に、甲川へ下降する。



なかなかの斜面なので降りるのも少々注意しなければならない。



よく見る花、イワ・・・?かわいい花なので、毎年写真に撮るが、一向に名前が出て来ない。。。(泣)これも食えるのか?と思うほど。



到着!甲川の十字路に着く。



その後、来た道をとおり約40分かけて駐車場まで・・・



お疲れ様でした。今回は天候に恵まれ、いい山が出来ました。誘ってくれたミツオさんに感謝であります。お互い満足な山でした。次はどこに行きましょうかね!?またまた地図とにらめっこしながら居酒屋で作戦会議しましょ!!







【 おまけ 】

ガッキー&南ちゃんのお祝いパーティーでした。おめでとう!!


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